JavaとJavaScriptとProcessingとp5.jsの違い

こんにちは!

子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。

kobakoをはじめ、多くのプログラミング教室がProcessingを導入する教室が増えてきたなぁという印象があります。

おそらく、教室から言われるがままにProcessingをやってきた生徒にとっては、

「ProcessingはJavaベース」とか「ProcessingのJavaScript版がp5.js」とか言われても

「???」

って感じですよね。今日はそのあたりの認識を整理したいと思います。

ところで・・・

この記事を書いている人はだれ?

子供向けプログラミング教室です!

JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。

プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。

Java

そもそもJavaというむかーしから利用されているプログラミング言語があります。

Javaは主にインストールするタイプのパソコンソフトを作るのに使われていました。

パソコンソフト以外でも活躍し、ガラケーのアプリなんかも「Java」っていう文字を見た人も多いのではないでしょうか?

プログラミング言語として非常に優秀で、多くのプログラミング言語がJavaに影響を受けて誕生しています。

Javaのデメリットを補うような形で現在は多くのプログラミング言語が誕生し、

Javaは少々廃れ気味で、今では「業務用ソフトを作る言語」みたいな位置付けだったりします。

よって、WEB業界というよりSIer(システムインテグレータ)業界、まぁ簡単に言えばお堅い業界で使われているのがJavaです。

Processing

Javaはパソコンソフトを作るのに使われていると言いましたが、Processingもいわばパソコンソフトの一種なわけです。

Javaが裏側で動いていて、初心者にもとっつきやすく改良したプログラミング環境ソフトがProcessingという感じでしょうか。

プログラマーではない、グラフィックアーティスト向けに作られた環境なため、

わかりやすく、グラフィックの表示が得意なためゲームとして応用が効くのが特徴です。

パソコンにダウンロードして遊ぶタイプのゲームを作るならProcessingです。

JavaScript

初心者がよく間違えるあるあるなのですが、JavaとJavaScriptは180度違うといってもいいくらい別物です。

JavaScriptはChromeやSafariといったブラウザ環境で動作する、WEBページを補佐するようなプログラミング言語です。

その昔、LiveScriptという名前で誕生したのですが、いまいち流行らなかったので、開発者が

「Javaって流行ってるじゃん?その名前使っちゃおうぜ!」

というノリで名前を変えたのがJavaScriptです。

よって、JavaとJavaScriptは名前が似ているだけです。

主にWEB業界で使われており、世界中で1,2を争うレベルで利用されているプログラミング言語です。

p5.js

「Processingってわかりやすいやん!」ってことで、

「JavaScriptでも動かせるようにしようぜ!」ってことで誕生したのが、p5.jsです。

プログラミング言語というよりは、JavaScriptの拡張ライブラリという位置付けです。

わかりやすさで定評のあるProcessingの文法でも、

世界でもっとも使われているJavaScriptの文法も使えるため、

非常にコスパが良いため、kobakoでは主にこのp5.jsを採用しています。

パソコンにダウンロードせず、Chromeなどでそのまま遊べるゲームを作るならp5.jsです。

その他

Processing.js / pjs

実はp5.jsの他にProcessing.js、あるいはpjsなんて言われたりするものも存在します。

これは「Processingで書いたコードをそのまままるっとブラウザで動かそうぜ」というノリなもので、

書き方は完全にProcessingです。

.jsとはついていますが、Processing Javaのコードをいい感じにコンバートしてブラウザで動かすものなので、

Processing Javaでの動作と多少異なることが多いため、kobakoではそれほどお勧めしていません。

node.js

ちょっと毛色が違いますが、初心者がよく間違えるのでこちらも。

node.jsとはここ数年で流行しているサーバーサイドJavaScriptです。

どちらかというと、PHPとかRubyとかの仲間です。

まとめ

さぁここまで読んでいただいても紛らわしい!って感じだと思います。

ここでまとめておきましょう!

・ProcessingはJavaというプログラミング言語で動いているプログラミング環境ソフト。

・p5.jsはJavaScriptというプログラミング言語で動いている拡張ライブラリ。

・JavaとJavaScriptは名前が似ているだけ。