こんにちは!
子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。
前回のITパスポートに引き続き、本日また懲りずに基本情報技術者試験を受けてきました。
調べてみると基本情報技術者試験は、学生にとっては、特にIT系の専門学生にとっては、喉から手が出るほど欲しい資格なようで、
中学生〜高校生にはちょっと早いかもしれませんが、基本情報技術者試験を見据えた授業展開などもしていっても良いんだろうなぁと考え、まずは僕が資格の取得を目指していきます。
今回は、現役プログラミング講師の基本情報技術者試験の体験レポートになります。
ところで・・・
この記事を書いている人はだれ?
子供向けプログラミング教室です!
JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。
プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。
基本技術者試験とは?
簡単に言えば、ITパスポートの1つ強い版であり、エンジニアに特化した国家資格です。
エンジニアとして就職活動中の大学生、専門学生に人気の資格です。
社会人の現役エンジニアがこの基本情報技術者試験の資格を持っていても「できて当たり前」として大して評価されませんが、
学生にとっては非常に難易度の高い資格です。
一応、合格率は50%という高い水準ではありますが、決して易しい資格ではありません。
学生という括りでは合格率は30%程度というデータも公表されています。
ITパスポートとの違い
エンジニアに特化した資格とお伝えしましたが、ITパスポートと比較して以下の2点が目立ちます。
- テクノロジー部門の問題が6割になる
- 科目B試験(午後試験)としてプログラミング問題ががっつり出題される
それぞれ詳細に説明します。
テクノロジー部門が6割
ITパスポートは、テクノロジー3割、マネージメント3割、ストラテジー(経営)3割みたいな出題比率でしたが、
基本情報技術者試験ではテクノロジーが6割、マネージメントが2割、ストラテジー(経営)が2割のような出題比率に変わります。
ITパスポートと比較して、より深いテクノロジー知識が問われ、複雑な計算問題なんかも登場します。
マネージメント、ストラテジー(経営)については、ITパスポートとほぼ同じような内容ですので、
ITパスポートに合格済みであれば、科目Aはテクノロジー分野を重点的に学習すると良いでしょう。
プログラミング問題ががっつり出題
基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bの2つの試験があります。
どちらも選択式の問題であはるのですが、
科目B試験はプログラミング試験として切り出され、ソースコードを読み解いて設問に答えるというスタイルになっています。
プログラミングができる人にとっては簡単だろうと思われがちですが、実際のプログラミングとは少し違った、なかなか癖のある問題で、
僕のようなプログラミング経験者でも
目視でコードを読み解くのつれぇ!
となります。
しかも、なんだか冗長的で意図がよくわからないソースコードなのでさらに混乱します。
例えば・・・
calc(10);
int calc(int n){
if(n == 0){
return 0;
}
return n + calc(n - 1);
}
こんなコードが出題されます。読めるといえば読めますが、意図が謎で、脳内コンパイラで実行しないといけないので大量の計算メモが必要になります。
この科目Bのプログラミング問題は本当に侮れなく、基本情報技術者試験に合格できず苦しんでいる人のほとんどはこのプログラミング問題の前に沈んで行っています。
噂では、基本情報技術者試験のさらに上の応用情報技術者試験より難しいという説まであり、その理由はこの科目Bのプログラミング問題にあります。
(応用情報技術者試験ではプログラミング問題は選択式なので必須ではない)
実践した学習方法
では僕が実際に基本情報技術者試験の学習をどう進めていったかのレポートになります。
科目Bから勉強開始
基本情報技術者試験の最大の特徴である、科目Bプログラミング問題から着手することにしました。
一体どんな問題が出るのかすらわかっていませんでしたからね。
とりあえず本でも買ってこようと手にしたのがこの本でした。
「ゼロからわかるアルゴリズムと擬似言語」
これをとりあえず1周解いていきました。
8割くらいはわかるなぁという状態だったので、1日かけて流しで解いていったくらいです。
ですが、正直、書籍を買わずとも、こちらのYouTube動画でも十分でした。
このYouTubeチャンネルは本当に詳細でとてもおすすめです。
プログラミング経験者の方は、科目B対策はこちらの動画と過去問練習だけでOKでしょう。
プログラミング未経験者の方も、まずはこちらの動画からスタートして良いでしょう。
未経験の方はなによりも実際のプログラミングを実践してしまうのが結果的に早かったりします。
なお、未経験者に向けた、基本技術者試験対策っぽい実践プログラミング講座は今後、僕が作っていこうと考えています。
科目Aの過去問実践
科目Aの勉強をスタートする前に、ITパスポートの知識と事前知識でどれくらいの点数が取れそうか過去問に挑戦してみました。
すると勉強前から科目A過去問、早速7割越え。
これは僕の事前知識もありますが、ITパスポートの知見によるところが大きかったように感じます。
ITパスポートをとっておけば基本情報技術者試験の科目Aの対策になるということが伝われば幸いです。
科目A対策
早速7割取れてはみましたが、まぐれかもしれませんし、しっかりと対策していきます。
科目A対策も、同じく、こちらのYouTubeチャンネルで対策OKです。
かなりボリューミーではありますが、ITパスポートに合格りしている方なら、サクサク視聴できるのではないかなと思います。
ただ、前述した通りITパスポートよりテクノロジー分野が厚くなっていますので、2進数の計算など基礎理論部分がちょっと難しく感じるかもしれません。
しかしそれを乗り越えてしまえば、ITパスポートの知見が大きく役立ちます。
なお、一応僕はテキストも購入しました。
正直、上の動画で網羅できていますので、テキストの購入はそれほど必要はないかなぁと感じています。
僕は資格の合格が目的というよりは、基本情報技術者試験の全貌が知りたいという側面があったので購入しました。
こちらの書籍はPDFでダウンロードできるのも良い点です。
ちなみに僕は、CPUだとかメモリだとかストレージだとか、そういうハードウェアについては本当に無知だったりします。
テクノロジー分野の中でもハードウェア分野については、結構頭を悩まされました。
こういうことに興味がある人は楽しく学べるんでしょうけど、正直僕は全く興味が持てないのが実情です。もちろん、新しい知見にはつながったのですが、その知見は活かすところも見つからず、楽しさや意味が見出せない以上、ここはもう割り切って暗記していきます。
興味がないところは暗記で乗り切らないといけないのは資格試験の悲しいところではあります。
過去問2回目
科目Aの対策をしたところでもう一度過去問に挑戦。
今度は8割取れており、大きく飛躍はないものの、安定感を感じる点数となりました。
しっかりと成長を感じました。
ひたすら過去問
ITパスポートでもお世話になった、TRIPS.LLCさんが提供している過去問アプリをひたすらやっていきました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.trips.shikakukihonjoho&hl=ja
それはもうひたすら。計算問題も多いので、いちいち計算する過程などをメモしていったらルーズリーフ45枚にもなってしまいました。
なんかめっちゃ勉強した感じになっていますが、ほぼ筆算とかそういう殴り書きノートです。筆算どころか掛け算九九すら怪しくなっている自分がいます。
模擬試験
過去問をひたすら解いて、さぁまもなく受験日だという手前で模擬試験に挑戦しました。
9割近く取れていましたので、本番もまぁ大丈夫かなぁという安心感は得られました。
ITパスポートのときは、模擬試験の結果の90%程度が得点になったなぁという感想だったので、
これをみている方も模擬試験7割くらいを目指せれば、本番でも6割取れる計算で良いんじゃないかなぁと思います。
僕は資格取得というよりは、出題傾向や出題範囲の理解、把握が主な目的だったのでなるべく高得点を取れるよう調整しています。
受験
科目A
科目Aは60問90分です。1問90秒で解かないといけない計算です。
中には計算問題も出ますので、知識でパッと答えられない、算出時間のかかる問題もあります。
シンプル知識問題は最大60秒程度、計算問題は最大300秒程度まで時間をかけて良いと見積もって進めていきましたが、
計算問題があまり出なかったこともあり、最後の60問目の問題を解く頃には残り時間45分で、しっかりと時間が余ってしまいました。
余った時間で丁寧に確認作業をしていきます。確認していると余裕で40分くらい食い潰してしまうので、これくらいのスピード感がおすすめかなぁと思いました。
ちなみに、試験では「え、なにそれ知らん」みたいな初見ワードな問題が10問くらい出ました。
そんな初見な問題が本番で出るんじゃ対策しても仕切らんと思われるかもしれませんが、しっかりと過去問対策しておけば、選択肢から消去法で導き出せたりもします。
科目B
科目Bはプログラミング問題が16問、やや長文なセキュリティ問題が4問出題され、時間は100分です。
1問当たり5分使える計算ですが、プログラミング問題はトレース作業など時間を食い潰すことが多く、余裕を持った回答が必要です。
科目Bは、解けそうならば最大10分、解けなそうなら最大3分、くらいの見積もりで進めていきました。
最終問題を解くころには30分ほど余っていましたので、雑に対応してしまった問題をしっかりと解いていくと同時に、ケアレスミスがないかなど丁寧に確認をしていきます。
結果
科目Bが終了したタイミングですぐに採点がはじまります。
僕の結果は、8割ほどの獲得になり、合格点の6割を超えておりました。高得点を目指していた僕にとっては、9割ほど目指していたので、少しだけピンとこない点数という結果でした。
まとめ
基本情報技術者試験は、ITパスポートと重複する問題が多く、ITパスポート同様、知識面ではおすすめできる資格です。
これから基本情報技術者試験を受けようと思っている方はまずはITパスポートを受験することをお勧めします。
内容は7〜8割くらい重複しているといっても過言じゃありません。
ITパスポートの勉強方法はこちらから。
ITパスポートを取得したら、科目Bの対策からスタートしましょう。
プログラミングが未経験な方には難しいかもしれませんが、そこはkobakoのようなプログラミング教室を頼っていったら良いんじゃないかなぁと思います。
科目Aの対策は、ITパスポートの取得で概ね完成しています。
ITパスポートと主に違う点、テクノロジー分野に重点を置いて勉強していけばそれほど時間はかからないと思います。
基本情報技術者試験の情報を探していて特に感じたのが、科目Bの対策問題が圧倒的に少ないことです。
練習しようにも練習ができないという問題を垣間見えただけでも、僕にとって基本情報技術者試験のチャレンジは正解だったように感じます。
基本情報技術者試験の科目B対策の教材などを今後作っていけたらなぁと考えています。
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