プログラミング講師がITパスポートを今更ながら受験してきました

こんにちは!

子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。

エンジニアなら取れて当たり前と言われているITパスポート資格。今さらながら受験してきました。

今回はITパスポートへの感想と、僕がやった勉強方法などをお伝えしたいと思います。

ところで・・・

この記事を書いている人はだれ?

子供向けプログラミング教室です!

JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。

プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。

ITパスポートとは?

ITパスポートとは、ITを利用する全社会人に向けたITリテラシーを問う国家資格です。

国家資格ながら合格率50%前後で、簡単な試験と言われており、就職活動に向けた大学生に人気のあるIT資格です。

トレンドも加え、広い範囲をカバーしている

ITパスポートの特徴は、試験範囲にあります。

プログラミング基礎論からコンピューターの仕組みへの理解、ネットワークやサーバーなどまで。

さらに、ITシステムを運用する手法や開発マネージメント手法。

さらにさらに、ITを活用した経営戦略などまで、本当に多岐に渡ります。

そして進化の早いIT業界に対応するように、とても早いスピードで試験範囲が更新されており、ChatGPTをはじめとする生成AIに関する問題なんかも出題されます。

合格難易度

60%の正答率で合格できますので比較的余裕があります。

受験者の半分が合格するという実態からみても合格難易度はそれほど高くはない試験だと思います。

ですが、前述したように広範囲の勉強が必要ですので決してイージーな試験ではないとは思います。

おすすめの勉強方法などは僕の体験談も踏まえて後述します。

ITパスポートを取得する意義

ネット上では、

簡単すぎるし、みんな持っているし、現場では役に立たないし、取得する意味はない。

そんな意見が多数見受けられます。

その意見は半分わかるのですが、僕自身、今さなながらでも勉強してよかったなと思っています。

その理由はやはりその範囲にあります。理解が曖昧だったところが洗い出されましたし、知らなかった新しい発見がありました。

それにきちんと現場で使う知識が網羅されていました。初心者向けの資格なので深みこそはないですが、範囲そのものはITの現場で利用されている知識群でした。

おそらく、意味がないというネットの意見は、この深みがないために言われることかなぁと想像しています。

ITという世界を俯瞰的に全体像を見るには、ITパスポートはとても良い資格だなと僕は感じています。

図で表現するならばこんな感じです。

ITパスポートは1つ1つの知識には高い理解度は求められず、深みはありません。

ですが一方で僕の知識も高さ(height)はあるものの、その幅(width)は心許ない感じです。

お子様にもおすすめ?

お子様にもITパスポートはおすすめできます。

ですが、範囲が広く、仕事系のカテゴリも多数ありますので、ちょっと難しいかもしれません。

一般的には大学生が取得するという側面も考えますと、取得が目指せるのは高校生ぐらいからかなぁという印象はありますが、勉強方法次第では小学生でも取得できると思います。

というのも、実は僕がいまさらITパスポートを受験したのは、生徒たちにITパスポートを勧めるためだったりします。

生徒たちに勧める理由は、その範囲にあります。

体系的に学ぶことで知らなかったところがあぶり出され、加えて新しい価値観、視点を得られることができます。

そして、それに加えて、

いや正直これが本音みたいなところもあるのですが、

具体的な成果物としての資格がわかりやすい

というのがどうしてもあったりします。

僕も保護者の方から質問されることが多いのですが、

「プログラミングを学んで何が良い?」

この質問に対する的確な回答を、何年も考えているのですが、実は的確な回答を僕は持ち合わせていません。

論理的な思考が身につくとか、調べる力が身につくとか、たくさん得られる力はあるのですが、

どれもこれも抽象的な力すぎて、

いまひとつ保護者の方に伝わらないという現実があります。

伝わる方法をずーっと模索しているのですが、未だに見つかりません。

もうここは、

国家試験というブランドを借りてしまおう

というのが、まぁぶっちゃけな正直ベースな心境なこともここに包み隠さず記載しておきます。

生徒たちに「資格とか興味ある?」と聞いてみても、思いの外「興味あり」だったりします。

やっぱり、自分の努力が1つの結果としてアウトプットされる資格というのは、わかりやすいし、達成感につながりやすいというのは、僕も非常に納得のいくところです。

(でも本当に一番大切なのは作品であり、オリジナル作品を考える力です、とここに併記しておきます)

ITパスポートの勉強方法

ではここから僕のITパスポート勉強方法をお伝えしていきます。

勉強1週目:動画学習

エンジニアなら無勉で受かるなんて言われてはいましたが、試験範囲が全くわかっていなかったので、範囲を理解する意味でも、動画での学習を選択しました。

僕が選んだのはこの素敵なお姉さんが教えてくれる動画教材です。

ITすきま教室さんのプレイリストをとにかく再生し、勉強というよりはただただ視聴していたという感じです。

この時点で知っていること半分、知らないこと半分な試験内容だなぁという印象でした。

勉強時間:5時間くらい(動画50本程度)

過去問を解いてみる

動画をざっと見た後、ITパスポートの過去問を1度通してやってみました。

やっぱり半分わかって半分分からないという印象でした。なんとなくこれかなぁという選択肢を選んでいくと、

あら、あっさり合格基準を超えてしまいました。

ですが、結構不安な回答ばかりでしたのでまぐれの領域な気もします。

もしこれが本番試験だったら、確かに「ろくに勉強してないのに簡単すぎ」という印象を持ってしまったかもしれません。

7割は超えたものの、実際の理解度としては僕の中では5割程度でした。

この確度を高めるためにも勉強を継続します。

勉強2週目:テキスト流し読み

動画での学習はわかりやすいのですが、試験範囲の全体像が見えないと思い、テキストを購入しました。

これまたITすきま教室さんが執筆された書籍です。

ですが、テキストの内容がやっぱり半分くらいわからない。

テキストの内容がわかっていないことから、過去問で7割取れても全然理解できていない自分に再度気づきます。

合格の確度をあげるためにも、生徒たちにITパスポートを勧めるためにも、自分のためにも、ここはしっかり勉強していきます。

と思ってはみましたが、しっかりと熟読というよりは、割と流し読みという感じの学習を続けました。

「ま、まぁなんとなくわかったかな・・・」というところで、もう一度過去問に挑戦してみました。

ですが、

点数変わらず。

前回のがまぐれではなかったということがわかって良かった点でもあるのですが、テキストを読んだのに点数があがっていないというのは

それずばり「理解したつもり」になっているだけということなのでしょう。

勉強時間:3時間くらい

勉強三週目:テキスト熟読とChatGPT

ということで流し読みをやめ、熟読に入りました。

わからない用語、紛らわしい用語はメモで記録し、テキストの内容は一通り目を通しました。

このテキスト、素晴らしいのがPDF版もついてくることです。パソコンで読みながらメモを取るのが非常に捗りました。

そして効果がでたのはChatGPTの活用です。

わからなかった用語メモをChatGPTにまるっと渡して、その中から一問一答で問題を出させました。

理解が曖昧だった用語はChatGPTに捕捉説明させながら理解を深めていきました。

その結果がこちら。

成長しておる!

ここまでくると100点満点を目指したくもなりますが、コスパが悪いのでこの辺りでやめておくことにしました。

勉強時間:10時間くらい

本番2日前:アプリで追い込み

本番2日ITパスポートの試験勉強ができる問題集アプリをダウンロードし、ひたすら解いておきました。

やればやるほど、まだまだ出てくる理解が曖昧な部分を、反復で頭に叩き込みます。

ちなみに僕がダウンロードしたのはTrips LLCさんのこのアプリ。

数年分の過去問を丁寧に分類してくれているので、苦手な分野に絞って、繰り返し学習することができました。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.trips.shikakuitpassport&hl=ja

勉強時間:5時間くらい

本番試験

ということで本日本番試験を受けてきました。

その結果は・・・

7割越えでした。

合格判定は、全体の採点を経て、偏差値的なものを出してからなようですが、これだけ点数を取っておけばまぁ大丈夫でしょう。一安心です。

本当は9割くらい取りたかったのですが、過去問でも見たことがないような初見の問題も10問くらいあり、まぁ仕方ないかなぁという印象です。

たぶん、すごい得意な人でも900点くらいがやっとなんじゃないかなぁと思います。

試験攻略法

試験は120分、全部で100問あります。

だいたい1問1分くらいで解かないといけません。中には時間のかかる計算問題や、そもそも何を言っているのか設問の意味を理解するのに時間のかかる問題などもあります。

僕は1分1問を目安に、それ以上かかりそうな問題は保留にして次の問題へSKIPしていました。

全問回答を終えると、だいたい30分くらい余っていましたので、そこからは確認作業です。

確認を経て修正した回答も数問ありました。この確認作業は絶対に怠ってはいけません。

勉強を経て

正直、運が良ければ動画を見ただけで、あとは自前の知識だけで6割合格は狙えたかもしれません。

ですが、それで受験しなくて良かったなぁと感じます。

というのも、確度を高めるためにちゃんと勉強したからこそ得られたものがたくさんあるのです。

勉強しながら「なるほど」「こういうことだったのか」と頷く場面が結構ありました。

僕の場合は特にストラテジ部門でしょうか。世の企業がITをどうやって活用しようとしているのか?

そういった視点で見たことがなかったのでとても視野が広がりました。

技術部門も、僕はIT基礎理論より先にプログラミングに走ってしまったので、基本的なことが実はブラックボックスなままで来てしまっていましたので、ここで初心に戻れたのも良い点でした。

まとめ

ITパスポートはお勧めできる資格です。

確かに深みはないですし、得意な人なら無勉であっさり取れてしまう資格かもしれません。

ですが、学習内容のその範囲は実に見事だと感じました。よくぞここまでいい感じに体系化したなぁと。

ITパスポートという資格自体は形骸化しそれほど価値はなくなってきてしまっているのかもしれませんが、その学習内容はとても充実した内容だと僕は感じました。

もし僕が就職の面接官だとしたら、「ITパスポートを取った!」というだけでは評価しづらいですが、

ITパスポートで学んだことがきちんと価値観や視野として現れている態度、言動が垣間見得たら高く評価したいと感じます。

小さなお子様には難しい試験ではあるので強く推奨できるものではないのですが、

この広い学習範囲の中でお子様にも魅力的に映る場面は少しでもあると思います。

僕も、生徒たちが興味がありそうなところから触れさせて、少しずつITパスポートに興味を持たせていこうと感じているところです。

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Michal JarmolukによるPixabayからの画像