デザインとは何かを感じ取れるnendo佐藤オオキ著「問題解決ラボ」

こんにちは!

子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。

東京オリンピックの聖火台をデザインしたことでも有名な、デザイン事務所nendoの佐藤オオキさん著の「問題解決ラボ」という書籍を読んでみました。

彼のデザインしたものは機能的であり、前衛的であり、そして遊び心を強く感じる作品が多く、

彼のデザインしたものを手に取ることはないにしろ、注目しているデザイナーではありました。

nendoの作品アーカイブをざっと眺めていただいても、その審美性はすぐに感じ取れるのではないでしょうか。

https://www.nendo.jp/jp/works/

以前から「興味ないけどデザイン性が一線を画しているなぁ」と漠然と思っていた化粧品ブランドTHREEも彼の息がかかっているようで、

知らずとも彼のデザイン性と僕の好みはマッチしているのだなぁと感じました。

さて、今回は佐藤オオキさんが書かれた「問題解決ラボ」という書籍のレビュー記事となります。

ところで・・・

この記事を書いている人はだれ?

子供向けプログラミング教室です!

JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。

プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。

全体の総観

まず書籍の全体的な総観ですが、小さな章立ての寄せ集めであり、一見は雑多なエピソード集という感触がありますが、

言いたいこと自体は一筋で通っていて、デザインの本質を伝えるための数々のプロダクトエピソード集という感じでしょうか。

なので読み飛ばして読み進めていても、気になるところから読み始めても、著者の主張は読み取りやすく、

じっくりと読んでいられない僕のような読者には読みやすい本なのかなぁと思いました。

https://www.diamond.co.jp/book/9784478028926.html

デザイン思想

彼のデザイン思想はとにかく「見方を変えて再構築」ということに尽きるでしょう。

ありふれたデザイン、固定化されてしまったデザインを、一度分解して再構築していく。

これが彼のデザインの根本思想だと感じ取れる本でした。

もちろん、見方を変えて突拍子もないデザインをすることは可能ではありますが、

佐藤オオキさんはきちんと機能性を担保しながら固定観念を変えるデザインを施していきます。

さらにいえば、彼のデザインの再構築方法は遊び心に富んでいるとも思います。

佐藤さんがどのような遊び心を持って見方を変えていっているのか。

そして、その見方を変えた結果、今まで見えていなかった新しい問題の発見と、デザインによる解決手法。

その手法の数々がエピソードとともに紹介されているのがこの「問題解決ラボ」です。

ローソンのPB

余談ではありますが、佐藤オオキさんの作品で近年話題になったのがローソンのPB商品のパッケージデザインです。

今までのコンビニPBのデザインとは異なり、非常にシンプルで、家庭にも馴染むデザインへと落とし込まれています。

このデザインが賛否両論を生んでおり、「なんの商品かわかりづらい」というユーザーからの多くの批判の声が発せられました。

ですが、僕はこのニュースを知って感じたことは、「そりゃそうだろうね」という感想です。

佐藤さんの得意とすることは「デザインの再構築」であり、わかりやすさを最重視するものではありません。

個人的には佐藤さんが悪いというよりは、「わかりやすさ」重視のローソンユーザーと相性が悪かったなぁという印象です。

https://biz-journal.jp/2020/08/post_173975.html

特許の取得でも感じた既視感

書籍を読んで感じたのが、おこがましいことではあるのですが、自分自身もデザイン系の特許の取得を通じて感じたことだなぁと思いました。(特許第7201185号)

特許というのは、見た目が新しければ認可されるということはありません。

そこに新しい機能性が見出せなくてはなりません。

キーワードとなってくるのが「機能美」と「装飾美」であり、機能的でありながら同時に装飾的でなければいけません。

そしてこの新しい機能性というのは、見方を変えないとなかなか生み出すのが難しいものです。

こういった経験からも、佐藤オオキさんの「問題解決ラボ」は自分の特許取得の経験を彷彿とさせてくれる場面が多い書籍でもありました。

また、kobakoが開発した新しいプログラミング教材「クミタテ式」も、Scratchと呼ばれるヴィジュアルプログラミング言語を、「設計図として利用できるのではないか?」と見方を変えたところがスタート地点だったりします。

ちなみにですが、僕の場合ですが、見方を変えるチャンスは「要素を減らせないか?」と考えるところにあります。

「コレ、1つ余計じゃないか?2つのことを1つにまとめられないか?」

と発見できたところに新しい機能性の発見とデザインの再構築のチャンスが隠れていると考えています。

プログラミング教室でもデザインを重視

僕はデザイナーではありませんのでデザイン技術は持ち合わせていません。

ですが、デザインに対する考え方は持ち合わせているつもりです。

今風でオシャレなデザインを作れるということではありません。

「伝わる表現」「新しい表現」という意味でのデザインです。

プログラミング教室kobakoは、ゲーム作りを通して、

「見方を変えて全く新しいゲームとして再構築できないか?」

「もっとゲームルールが伝わるデザイン、表現はないのか?」

ということをデザインという視点で生徒たちに問いかけながら、

同時にプログラミングを学べる教室になっています。

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