こんにちは!
子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。
先日、進学を考える生徒からこのような質問を受けました。
「プログラミング系の大学でプログラミングを学んだ方がいいですか?数学とかも重要ですか?」という質問に、
「んー技術力も数学知識もそれほど重要じゃないからなんでもいいんじゃない?大切なのは発想力」
と伝える場面がありました。
「技術力が高くても発想力がなければ、どこかで見たことのあるような類似なものを、車輪の再発明を繰り返す」と。
しかしながら、自分で言ったものの、この発想力って実態が見えづらく、ぼんやりし過ぎているなぁとも思いました。
今回はこの発想力について掘り下げて僕の考えをお話しさせてください。
ところで・・・
この記事を書いている人はだれ?
子供向けプログラミング教室です!
JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。
プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。
発想力とはアナロジーするチカラ
アナロジーという言葉をご存知ですか?
論理学で使われるワードで、
「とある事象から、関連する特徴を抜き出して、別の事象に置き換えること」をアナロジーと言います。
ちょっとまだ難しいですね。
僕はアナロジーのことを、わかりやすく伝えるとき、なぞかけをアナロジーの代表格として紹介しています。
なぞかけはアナロジーだ
なぞかけというのは、芸人のねずっちさんがやる芸風でもありますが、例えば、
「富士山とかけて、ブランドバッグと解く。その心はどちらも高いでしょう」といった具合ですね。
この「高い」という抽象概念が、富士山とブランドバッグにも当てはまっているわけです。
では以下はどうでしょうか?
「富士山とかけて、東京タワーと解く。その心はどちらも高いでしょう」
これは成立していますが、面白くはないですね。
富士山と東京タワーというワードが出た時点で、どちらも「背が高いもの」というのが想像できてしまいます。聞き手に驚きがありません。
メモの魔力
実はこのアナロジー。数年前に大ヒットした前田祐二さんの著書「メモの魔力」でも使われています。
メモの魔力では、気になったサービスがあれば、特徴やなぜ面白いのかを抽出し、別のサービスへと転用させることをメモに記せ、とされています。
これもまさにアナロジーの考え方、なぞかけの考え方ですよね。
ちなみに、「メモの魔力を読んでメモを取るようにしました!」という人が続出しているんですが、
「メモを取れと言ったけど、メモを取るということをアナロジーせずに愚直にメモを取っている人は本の内容を理解していない」
という前田祐二さんの皮肉が混じっていると考えるのは、僕の性格が悪いからでしょうか。
具体と抽象
細谷 功さんの著書「具体と抽象」は名著です。
アナロジーをする上で最も大切な概念、抽象と具体を丁寧に解説しています。
細谷さんがおっしゃるのは、アナロジーは、抽象と具体との距離が大きいほどインパクトがでかいとしています。
例えば、先程の富士山と東京タワーの例でいえば、富士山と東京タワーは背が高いという連想がすぐにできてしまい、距離が短いんです。
なので、「高い」の言葉の意味合いを「値段が高い」という意味合いにして、富士山とブランドバッグが面白く感じるわけです。
さらにもっともっと抽象化すれば、
「富士山とかけて、プレゼンのときに資料を忘れた会社員と解きます。その心は、頭が真っ白」
みたいななぞかけもできたりします。
アナロジーはどこでも使える
このアナロジーの考え方はどこでも使えます。
例えば、富士山の形とプリンは似ているから、富士山プリンというお土産を作ろうという企画もできるだろうし、
富士山は頭が白いから「真っ白い帽子を被った日本人」みたいなアートでもいいでしょう。
この間、生徒から「プレイヤー同士で足を引っ張り合うゲームのタイトルを考えている」と相談されたときも、
僕は「一緒に遊ぶくせにお互いつぶし合ってるってこと?じゃあフレンズはどう?」と皮肉とアナロジーを効かせました。
とにかくアナロジーは発想力を高める手法としてものすごく効力を発揮します。
僕は現代アートも好きなのですが、美術品というよりは、どこにアナロジーを掛けているのかを楽しみに見ています。
ミステリーをみよう
アニメやドラマでもそうですが、僕はミステリーが好きです。
ミステリーにはアナロジーがふんだんに盛り込まれています。
犯人はAとみせかけておいて、実はB。でも言われてみれば、AとBには共通点があったし、その伏線はきちんと描かれていた。
という場面が非常に参考になります。
このように物語を作る際にもアナロジーのチカラは発揮します。
また、星新一さんのようなショートショート小説もアナロジーがふんだんに使われています。
発想力を鍛えよう
発想力は何よりも重要なスキルです。
そしてその発想力は多くの場合、アナロジーのロジックが役立ちます。
アナロジーの力を養うもっとも手軽な方法はなぞかけの練習をすると良いでしょう。
プログラミング教室kobakoでは、子供の好奇心を発想力に変えて、きちんとカタチにする授業を行っています。
(ちなみに、この記事のサムネイルであるマンホールはどういう意味でしょうか。道と穴。路地に穴・・・)
無料体験へのお申し込みはこちらから!
kobakoのゲームプログラミング教材もYouTubeで無料配信中です!
初回の授業料(体験)は無料です。
※現在はオンライン授業でのみ対応しています。通学型ではありません。