雑食エンジニアKENTAさんの言う「子供の頃からプログラミングしても無意味」説

こんにちは!

子供向けプログラミング教室kobakoスタッフです。

エンジニアでありながらYouTuberとして活躍されている雑食エンジニアKENTAさんという方がいます。

そのKENTAさんがYouTubeの動画内で、

「子供の頃からプログラミングしても無意味です」

とおっしゃっています。

このことについて、子供にプログラミングを3年以上教えてきた僕が考えてみたいと思います。

ところで・・・

この記事を書いている人はだれ?

子供向けプログラミング教室です!

JavaScriptを使ったゲームプログラミング、ゲーム企画が得意な教室です。

プログラミング教室で実際に使用している、学習成果のある教材をYouTube無料配信しています。

KENTAさんの主張に対して

KENTAさんの

「子供の頃からプログラミングしても無意味です」

このことについて、

まず僕の意見としては、プログラミング教室のスタッフとしての僕の意見としては、

概ね同意でございます!

子供プログラミング教室のスタッフが言うことではないだろうと思われるかもしれませんが、

ちゃんとオチがあります。最後までお付き合いいただけると幸いです。

プログラミングは意味がない?

KENTAさんが主張する意味がない理由について、

僕の意見を書いていこうと思います。

プログラミング的思考は存在しない

プログラミング的思考は存在しないし、プログラミングスキルはエンジニア以外役に立たない

KENTAさんは理由の1つにこう挙げられています。

そうですね、僕もだいたい同意でしょうか。

プログラミング的思考って僕もなんなのかわからないんですよね。

個人的には、プログラミング的思考 = 抽象化スキル、かなって思ったりしますが、

そういった抽象化スキルはすでに数学の授業が担っている点を踏まえれば、

子供がプログラミングを学ぶ意味は薄くなるわけです。

大人になってから勉強すれば良い

数ヶ月程度本気出して勉強すればプログラミングを習得して転職などに活かせる

KENTAさんは理由の2つ目にこう挙げられています。

これについても、実は同意です。

プログラミング教室での学習1年 = プログラミングを仕事とした場合の1ヶ月

僕はこれくらいに感じていて、

結局大人になってからやっても、

子供の頃からプログラミングを学んでいる人たちにすぐに追いつけます。

話が脱線してしまいますが、すぐに追いつける、そういう性質がむしろプログラミングの良いところで、

未経験でも高速にパワーアップできるのがプログラミングです。

プログラミングは意味がない?再び

ではやはり、子供にプログラミングを学ばせる意味がないのか?

KENTAさんは実は1つ条件を加えています。ある特定のケースを除き、意味がない、と。

自分で作ったサービスを公開していく場合は例外である

KENTAさんはこう挙げられています。

古い言葉を使うならば、激しく同意です。

以下、僕の個人的な意見です。

僕の経験

僕自身、プログラミングなんて興味がありませんでした。

ただ、バンドをやっていたので趣味でホームページを作っていましたし、

それが高じて携帯サイトを作り始め、

よりユーザーに便利に使ってもらおうとプログラミングスキルを高めていきました。

なので、プログラミング自体は目的ではなく、

プログラミングは、サービスを作っていくための手段でしかありませんでした

プログラミングの習得が目的ではない

僕がプログラミングを子供に教えたいと思ったのは、

プログラミングって楽しいとか便利とか、将来役立つとか、そういうものではなく、

作るってめっちゃ考えるし、めっちゃ面白いよねってことを教えたかっただけなんです。

実際、僕は子供にはそれほど学習的なことはさせません。

プログラミングは必要な分だけ学習させ、企画する部分を重要視しています。

自分でも思うのですが、子供に対してあんまり優しくないなって思ったりします。

「すごいね、これ作ったのすごいね」って周りの大人が言う中、

「それって伝わらないんじゃない?ルールが複雑じゃない?モチーフが合ってなくない?」

と、割と本気でつっこんだりします。(もちろん褒めた後に)

企画重視しているからこそ、生徒から、

「先生、僕のこのゲームはどうやったら面白くなりますか?」という、プログラミング外の相談を受けた時は、

僕が伝えたかったことが伝わっているし、信用してもらえているんだなぁと嬉しく思いました。

伝えるのは難しいことを知る

自分の作品を他人に伝えるのはとても難しいものです。

これは正直、サービスやアプリを公開している人ではないと分かりきらないと思います。

伝えるために、考えて考えて考えぬいて、計算しまくった結果がアプリとして反映されているのです。

僕もアプリを作っている1人ですが、

プログラミングしている時間というのは全体の10%程度ではないでしょうか。

言い換えるならば、

プログラミングスキルは10%、企画スキルが90%と言っていいのではないでしょうか。

こういうとプログラミングスキルはやっぱり必要ではないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、

アイディアを形にするためにやっぱりプログラミングは必要なんです。

手段と目的を履き違えないことが大切

今回のKENTAさんの主張、一言で言えば、

サービスを公開していくならば子供でもプログラミングはあり、将来的なスキルとして考えているならばなし。

こういうことだと思います。

その主張は同意ですし、

そもそも子供はメリットがわからないものには興味を示さないので、

プログラミングをする目的をきちんと与えてあげないと長続きしません。

子供プログラミング教室kobakoでは、プログラミングは手段として添えて、

考えて作って伝える

ことに重きを置いて授業を行なっています。

こういう教室であれば、雑食エンジニアのKENTAさんにも認められるのかな、という教室を目指しています。

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